試算・2026年8月15日時点の単価

トークン単価の差が原稿1本でいくらになるか|出力側で10倍の開き

費用が想定より膨らんでいるなら、見るべき場所はたぶん単価表ではありません。実務の請求は入力側で決まることが多く、そこで効くのは単価の差より、何をどれだけ渡しているかです。$/1M を「原稿1本いくら」に直した試算と、膨らんだときの確認順を置きます。

このサイトはAnthropicの公式サイトではありません。モデルの提供状況・仕様・料金は変わる可能性があるため、実装や契約の前には公式のドキュメントとご自身のアカウント設定を確認してください。

先に結論

  1. 費用が膨らんだら、単価より先に入力側を見る。不要なファイルの混入 → 同じ内容の再送 → そもそもモデルが要る作業か、の順で確認します
  2. モードを比べるなら、1回の単価ではなく完了までの合計で比べる。安いモードでやり直しが増えると、合計では高くつきます。単価差が2倍なら、やり直しが2回減れば元が取れます
  3. 定額プランなら制約は単価ではなく期間あたりの上限。上限に当たっていないなら、上位モードを使っても追加費用はありません
  4. 試算は比較の物差しとしてだけ使う。予算は実測して補正します。入力量の見積もりが1桁ずれると結論がひっくり返ります

試算の前提

数字を出す前に、何を仮定したかを書きます。前提が違えば結果は変わります。

  • 出力:日本語3,000字。トークン数は3,500トークンと仮定します(日本語は文字数と同程度かやや多い)
  • 入力:材料として20,000トークンを渡すと仮定します
  • 為替:1ドル=150円で換算します。実際の請求はレートで変わります
  • 単価は2026年8月15日時点で確認できたものです

この仮定はあくまで比較のための共通の物差しです。実際の請求額の予測として使わないでください。用途によって入力量は桁で変わります。

原稿1本あたりの試算

モード入力 2万トークン出力 3,500トークン合計
Fable 5約30円約26円約56円
Opus 5約15円約13円約28円
Sonnet 5約9円約8円約17円
Haiku 4.5約3円約3円約6円

1本あたりで見ると差は数十円です。ここで「たいした差ではない」と読むか「10倍だ」と読むかは、本数で決まります。

3,000字の原稿を1,000本作るなら、Fable 5 で約56,000円、Haiku 4.5 で約6,000円です。同じ物差しでも、規模が変わると判断が変わります。

実務では入力側が支配的になる

上の試算では入力2万トークンとしましたが、実際の作業ではここが大きく膨らみます。

たとえば「サイト内の重複を調べる」といった作業では、何十本ものファイルを読ませることになります。入力が50万トークンになり、返ってくるのが「この3本が重複しています」という数百字ということが普通にあります。

モード入力 50万トークン出力 500トークン合計
Fable 5約750円約4円約754円
Opus 5約375円約2円約377円
Sonnet 5約225円約1円約226円

出力側の差はほぼ消え、入力側だけで決まります。「出力単価が10倍違う」という話は、長文を大量に出す用途でしか効きません。調査や検査のような用途では、見るべきは入力側です。

費用が想定より膨らんでいるときの確認は、この順です。

  1. 入力に不要なものが混ざっていないか。ログ、生成物、依存パッケージのファイルを丸ごと渡していないか
  2. 同じ内容を繰り返し投げていないか。変わらない部分はキャッシュの仕組みが使えないか確認する
  3. その作業にモデルが要るのか。数を数える、形式を判定する、といった処理は普通のコードで書けます

3番目がいちばん効きます。モデルに渡す前に、コードで削れるところを削るのが最も安くなります。

割り当てで決めるときの基準

費用を抑える方法は、安いモードに寄せるだけではありません。実際に使っている基準を書きます。

  • 失敗したときの被害が大きいところに上位を割り当てる。トップページを書き損じると全体に効きますが、下層の1ページなら書き直せます
  • 件数が多く判定が単純なものは下位に回す。ただし200Kに収まるかを先に確認します
  • やり直しの回数を数える。安いモードで3回やり直すなら、高いモードで1回のほうが安いことがあります。単価だけで比べると見落とします

3番目は見落としやすい点です。単価の差が2倍なら、やり直しが2回減れば元が取れます。比べるべきは1回の単価ではなく、完了までの合計です。

定額プランと従量課金

ここまでは従量課金(APIをトークン単位で使う場合)の話です。定額のプランで使う場合は、単価ではなく期間あたりの利用量の上限が制約になります。

この場合の考え方は変わります。上限に当たっていないなら、上位のモードを使っても追加の費用は発生しません。逆に上限に当たっているなら、下位のモードに寄せることで同じ期間内にできる作業量が増えます。

自分がどちらの制約下にいるかを先に確認してください。従量課金だと思って節約していたのに定額の枠内だった、という無駄が起こります。

請求を予測するより、実測して補正する

ここまで試算を並べましたが、試算で予算を決めるのはおすすめしません。入力量の見積もりが1桁ずれると、結論がひっくり返るためです。

実際にやっているのは次の形です。

  1. 代表的な作業を1回、実際に動かす。いちばん重い作業と、いちばん件数の多い作業の2つを選びます
  2. その1回で消費したトークン数を記録する。入力と出力を分けて記録します。合計だけだと、あとで構成が分かりません
  3. 月あたりの実行回数を掛ける。ここで初めて金額の見込みが出ます
  4. 1か月後に実際の請求と突き合わせて、見積もりの倍率を補正する。

4番目まで回すと、2回目以降の見積もりが実用になります。最初の見積もりは外れる前提で、外れ方を記録するほうに意味があります。

記録しておくと後で効く項目

  • 入力トークン数と出力トークン数(分けて)
  • 使ったモード
  • やり直した回数。これを記録していないと「安いモードのほうが結局高かった」に気づけません
  • 作業の種類(生成/調査/検査/変換)

3つめが実務ではいちばん効きました。単価だけを見て下位に寄せた結果、やり直しが増えて合計では高くなっていたということが起こります。比べるべきは1回の単価ではなく、完了までの合計です。

よくある質問

この試算をそのまま予算に使えますか?

使わないでください。仮定を並べた比較用の物差しです。実際の入力量は用途で桁が変わりますし、為替でも変わります。自分の作業を1回動かして、実際のトークン数を測るのが確実です。

安いモードで足りるかはどう判断しますか?

同じ作業を両方で1回ずつ動かして、やり直しの回数を数えてください。出力を読み比べるより、やり直しの回数のほうが判断材料になります。

導入価格はいつまでですか?

Sonnet 5 の導入価格は2026年8月31日までとされています。試算に使う場合は期限を書き添えてください。

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