Fable 5・2026年11月7日に確認
Claude Fable 5が止まった3週間の経過(2026年6月9日〜7月1日)
2026年6月9日に公開された Fable 5 は、3日後の6月12日に全利用者に対して止まり、7月1日に戻りました。止まった理由と、戻ったあとで何が違うのかを、Anthropic の発表と報道を並べて整理します。戻った Fable 5 は、遮断された依頼が別のモデルで処理される点が最大の境目です。
このサイトはAnthropicの公式サイトではありません。モデルの提供状況・仕様・料金は変わる可能性があるため、実装や契約の前には公式のドキュメントとご自身のアカウント設定を確認してください。
先に結論
- 公開は2026年6月9日。Fable 5 と Mythos 5 は同じ基盤のモデルで、一般向けが Fable 5、防御目的のサイバー用途の限られた提携先だけが Mythos 5 でした(Anthropic の2026年6月9日のお知らせによる)
- 2026年6月12日、米国の輸出管理が2モデルに適用され、Anthropic は国籍をその場で確かめられないため全利用者向けに止めました(Anthropic の再展開のお知らせによる)
- 2026年6月30日に規制が解除され、7月1日に Fable 5 が世界で再び使えるようになりました
- 戻ったあとは新しい分類器が入り、サイバー関連で遮断された依頼は Opus 4.8 に回されます。回されたことは利用者に知らされると公式は書いています
日付順の経過
| 日付 | 出来事 | 出どころ |
|---|---|---|
| 2026年6月9日(火) | Fable 5 と Mythos 5 が公開。$10/$50、文脈は1M(API 文書) | Anthropic のお知らせ・リリースノート |
| 2026年6月10日 | Microsoft が自社 Copilot のモデル選択から Fable 5 を外したと報じられた。データ保持の条件との兼ね合いとされる | InfoQ(2026年6月15日)による |
| 2026年6月12日(金) | 輸出管理の適用で2モデルが全利用者向けに停止 | Anthropic の再展開のお知らせ |
| 2026年6月26日 | 米国政府が一部の米国組織向けの Mythos 5 の復旧を承認 | 同上 |
| 2026年6月30日 | 輸出管理が解除 | 同上 |
| 2026年7月1日 | Fable 5 が世界で再開。Mythos 5 は上記の米国組織に復旧 | 同上・リリースノート |
停止の日付について、InfoQ は「公開から3日以内」とだけ書き、正確な日は示していません。Anthropic の6月12日と矛盾はなく、記載の細かさが違うだけです。
止まった理由:公式が書いていること
Anthropic の再展開のお知らせによると、引き金は Amazon の研究者の報告でした。ソフトウェアの脆弱性を見つけさせる形の依頼で Fable 5 の安全装置を迂回でき、ある場合には脆弱性を突くコードまで出力したという内容です。
Anthropic は、これより能力の低いモデル(Opus 4.8・GPT-5.5・Kimi K2.7)でも同じ脆弱性は見つけられ、Haiku 4.5 や Sonnet 4.6 を含む試験した全モデルが同じ実証コードを出せたと説明しています。つまり「Mythos 級の固有の能力が露呈したわけではない」というのが同社の見立てです。ただしこの評価は Anthropic の自己申告で、第三者が検証した記載はこの面では確認していません。
InfoQ(2026年6月15日)は、この報告が米国政府に伝えられたと報じています。ホワイトハウスの AI 担当の助言者が、問題が直って輸出管理が解かれることを期待すると述べた、という記述も同記事にあります。ここは報道の記述であり、Anthropic の文書には出てこない部分です。
再開後に生成内容が変わるところ
再開した Fable 5 には、改良したサイバー分類器が入りました。公式の数字では、報告された手口を99%超で遮断します。遮断された依頼は Opus 4.8 に回り、利用者に通知されます。
| 対象 | 公式の記載 |
|---|---|
| サイバー | 防御目的かもしれない曖昧な依頼(脆弱性探しなど)も、明らかに有害な依頼も分類器が遮断する |
| 日常のコーディング | 新しい分類器は無害な依頼も多めに拾う。Anthropic は誤検知を減らすと述べている |
| 回される先 | Opus 4.8(のちに Opus 5 のリリースで、生物関連は Opus 5 に回ると書かれた) |
| 頻度 | 2026年6月9日のお知らせでは「平均して5%未満のセッション」 |
いつも同じモデルが答えるとは限らない、ということです。同じ依頼でも、分類器に触れた回だけ別のモデルの文体や判断になります。仕組みの詳細は遮断された依頼が別モデルへ回る仕組みにまとめました。
プランごとの扱い(時期で変わった)
2026年6月9日のお知らせは、Pro・Max・Team・席課金の Enterprise には6月22日まで追加費用なしで含め、6月23日からは使用クレジットが要る、と書きました。再展開のお知らせ(7月1日)では、Pro・Max・Team と一部の Enterprise は週の使用上限の最大50%まで7月7日まで含み、その後は使用クレジットが要るとされました。標準の Enterprise 席には含まれる枠が無く、クレジットが無ければ使えません。
2つの記載は日付が違うため、新しい方に従うのが自然です。それ以降の変更はこの面では確かめていませんので、いまのプランの扱いは契約画面で確認してください。
この面で確かめていないこと
- 停止中に各クラウド(Bedrock・Google Cloud・Foundry)がどう動いたかの詳細。再展開のお知らせは「できるだけ早く再開する」としか書いていません
- 分類器の誤検知率の実測値。公式は数字を示していません
- InfoQ が伝える政府側の発言の一次情報
よくある質問
Fable 5 は今も止まっていますか?
2026年7月1日に再開したと公式が書いています。2026年11月7日時点のモデル一覧では、Fable 5 は「有効(Active)」で、終了は2027年6月9日より早くはならないとされています。
選択肢に出ないときは別の原因ですか?
あり得ます。契約・組織設定・地域・入口の違いで見え方が変わります。切り分けは選択肢に出てこないときを使ってください。
Mythos 5 は一般の人が使えますか?
使えません。Project Glasswing の提携先など、限られた組織の枠です。詳しくはMythos 5 のページに。
出典(2026年11月7日に確認)
- Claude Fable 5 and Claude Mythos 5(Anthropic・2026年6月9日) https://www.anthropic.com/news/claude-fable-5-mythos-5
- Redeploying Claude Fable 5(Anthropic) https://www.anthropic.com/news/redeploying-fable-5
- Claude Platform のリリースノート(Anthropic) https://platform.claude.com/docs/en/release-notes/overview
- モデルの廃止の一覧(Anthropic の API ドキュメント) https://platform.claude.com/docs/en/about-claude/model-deprecations
- Anthropic Releases and Temporarily Suspends Claude Fable 5(InfoQ・2026年6月15日) https://www.infoq.com/news/2026/06/claude-5-release/
- Introducing Claude Opus 5(Anthropic・2026年7月24日) https://www.anthropic.com/news/claude-opus-5
編集:ちんあなご編集部。記事の文は写さず、日付・数字・名前などの事実だけを自分の文で書いています。